昆年印傳
古くから武具や袋物に活用
昔は日本全国に鹿が生息していました。人々はこの自然の素材である鹿革を珍重し、加工を施し、甲冑の一部、工芸品、被服そして袋物など、その持ち味を引き出しながら次々に工夫がこらされていきました。鹿革は人肌に最も近いと言われています。鹿革は使えば使うほど手になじみ、自然の感触をいつまでも楽しむことが出来ます。
鹿革と漆、甲州印傳のはじまり
『いんでん』の名の由来...
『いんでん』の名の由来は、“インデア”の変化した言葉とも、印度伝来によるとも言われています。寛永年間に、来航した外国人により印度(インド)装飾革が幕府に上納された際に名付けられたと伝えられています。
四方を山に囲まれた山梨県(甲州)は、古くから鹿革や漆を産出していたことから、甲州印伝が生まれ育つには格好の地でした。遠祖上原勇七が鹿革に漆付けする独自の技法を創案し、ここに甲州印伝がはじまったといわれています。当時に『いんでん』は漆がヒビ割れしていることから地割印伝、松皮印伝と呼ばれ、漆のもつ独特の輝きが人々を魅了しました。
昆年